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高野山 霊宝館(れいほうかん)

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収蔵品紹介

仏に関する基礎知識:羅刹天(らせつてん)

羅刹天は、梵名をラクシャス、ラクシャサという古代インド神話における鬼神です。羅刹とは、人肉を食べる暴悪な鬼の総称ですが、涅哩底(ねりてい)など、破壊や破滅を司(つかさど)る神や鬼の主尊が羅刹天です。仏教にとり入れられてからは、凶悪な煩悩を食い尽くす善神となって仏法(ぶっぽう)を守護し、八方天、十二天中の一尊(いっそん)、西南方の護法神として祀(まつ)られました。

羅刹天の姿は、二臂の坐像で表現されることがほとんどです。また、単独像で表されることもありません。いずれも十二天の一尊として、また両部曼荼羅や別尊曼荼羅外院(げいん)の諸天像の一尊として配されるのみで、単独としての信仰は広がらなかったようです。

十二天の内の羅刹天像  十巻抄 羅刹天像 
左:十二天の内の羅刹天像 右: 重文・十巻抄 円通寺 羅刹天像

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