鳩摩羅天は梵名をクマーラ、もしくはクマーラガといい、「八歳以上の童子(どうじ)である少年」という意味を持っています。その意味は、何にもとらわれない清浄な徳を表しているともいわれます。
鳩摩羅天は大自在天の息子で戦神スカンダ(塞建那・韋駄天とも書く)と同体とされており、密教でも古くより曼荼羅にとり入れられ、塞建陀・塞建那の尊名で護世二十天の一尊として西方位置に配されています。
わが国では両部曼荼羅に配されている姿のほかには本格的な単独像は伝わっていません。
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