(注:「曼荼羅」という言葉は非常に幅広い意味を持つのでここでは「曼荼羅図」についてのみ記します)
曼荼羅はもともとサンスクリット語の「マンダラ」の音訳で、マンダラは中心・心髄を意味する「マンダ」と所有を意味する「ラ」の合成語です。言葉を補うと、曼荼羅とはつまり「大宇宙の本質的なものを諸仏の配置によって表現し、感覚的・現象的に把握できるようにしたもの」といえます。
特に密教においては、経典や注釈書だけでは密教を理解することは難しく、曼荼羅が非常に重要視されます。
曼荼羅は以下のように大きく4種類に分けることができます。
ただし、曼荼羅という言葉は密教からかけ離れた事物に対しても用いられます。例えば、極楽浄土や経典の内容を描く当麻(たいま)曼荼羅、神仏習合の垂迹(すいじゃく)画のような組織図、境内(伽藍)図、宗祖を並列した法相曼荼羅などが挙げられます。
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