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高野山 霊宝館(れいほうかん)

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収蔵品紹介

仏に関する基礎知識:虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)

虚空蔵菩薩像 宝寿院虚空蔵菩薩は、大日如来の福智の二徳をつかさどっている仏といわれています。一般には「智恵を授かる仏さま」として人々より信仰をあつめています。

虚空蔵菩薩の信仰は、奈良時代にはすでにさかんであったようで、若(わか)かりし弘法大師もこの菩薩を本尊とする「虚空蔵求聞持法(こくうぞうぐもんじほう)」を阿波の太龍岳や土佐の室戸崎などで修行されておられます。

虚空蔵とは、虚空が広大ですべてのものを包み込み蔵しているように、無量無辺の福徳や智恵をそなえ、人々に常にこの二つの徳を与えて、諸々の願を満たす大慈大悲の菩薩といわれています。

また、虚空蔵菩薩の誓願に「人には三期の厄あり。その厄災のうち、とりわけて変体の厄を除き、智徳を与え、二世の願いを成就せしめん」という項目があります。ここでいう「変体」の厄とは、子供から大人に変わるときのように、人間の身体が変化するときの厄を重視して、この誓願をたてられたといわれています。

また、インド以来の虚空蔵菩薩への信仰は、星宿、日月などの星神の信仰とも深く関係をもっています。

胎蔵曼荼羅の虚空蔵院の主尊(しゅそん)として、また釈迦院の主尊釈迦の右脇侍に描かれています。

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