高野山は弘仁7年(816)の開創以来、明治時代まで女人禁制が厳しく守られていた特殊な場所です。九度山町の慈尊院や高野山をとり囲む女人道、女人堂はその名残をとどめています。高野山には弘法大師空海を慕う女性たちにより、また母の往生を願う子らにより、古来から多くの宝物が奉納され、堂舎や供養塔が建立され、今に伝えられています。彼女ら、彼らの中には美福門院、北条政子、豊臣秀吉、石田三成といった歴史的に著名な人物の名も数多くみられます。
一方で高野山の地を守護するのは女性の神さまです。丹生明神(丹生都比売)は高野山の地主神で、壇上伽藍の御社や山麓かつらぎ町の天野社に祀られています。また弁才天信仰も古くから盛んです。 今回の特別展では、高野山に伝わる貴重な宝物の中から、「女性」をキーワードとして女性神の尊像や、女性が関わった奉納品などをご紹介いたします。 現代社会における女性の活躍は目ざましく、その影響力は計り知れません。しかし時に歴史の表舞台に立ち、また精神的支えとして女性が果たしてきた役割は、長い歴史の中でも決して小さいものではなかったと思われます。高野山を通して女性のパワーを断片的にでも感じ取っていただけたら幸いです。
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