【この展示は終了しました】
「結び」は、日本人の生活の中で自然に行われてきています。古墳時代の埴輪の着衣の前の結び合わせに結びが付いているように、実用的なものを目的としたのが始まりでした。それが飛鳥時代の仏教の伝来とともに、複雑な結びが伝わってきたことにより発展し、儀式や礼法と密接に結びついて継承されてきたのです。
結びには一つ一つに意味があります。
例えば、左右の紐を交差させるときにどちらが上になっているか、又はある部分を長くするだけでも意味が異なるものもあります。そして、更には同じ結びでも時代背景によって異なっているのです。
現代では、手芸という形になってしまったため、こうした「意味」を含めた「伝統文化」が消えてしまっていると言わざるをえません。
しかし、この「結び学」ともいうべき、伝統文化を次世代につなげていくために、様々な伝統の中に息づく結びを発見し、その意味を残すために研究を続けておられます。
【ギャラリートーク】
作者による作品解説を行います。
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