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高野山は真言密教の聖地です。密教では人々の願い事を祈る祈願や、亡くなった人の供養のための勤行の際、僧侶は「密教法具」という仏具を使います。これらは元々古代インドでは戦闘に使う剣などの武器であったものが、密教の祈りの法具として取り入れられ今日の密教法具の形になりました。
その用途は、修法や勤行の際、煩悩を切り裂き、魔を退けることを主とし、様々な仏前作法に取り入れられました。
通常、密教法具はお堂の中で本尊の前に備えた修法壇に備えますが、時に屋外では建物や工事を行う地鎮祭の際、地面に埋めたりします。
また、仏像や絵画には密教法具を手に持つ仏像が多くあり、また曼荼羅に描かれる様々な仏の姿を密教法具として描き抽象化したものもなどもあります。
今回の展覧会では、高野山の金剛峯寺と子院(塔頭)に伝わる、祈りに用いる様々な形をした密教法具をご紹介します。
展示期間延長:初公開
新発見! 圓通寺 八万四千宝塔(えんつうじ はちまんしせんほうとう)
今年4月、高野山圓通寺より発見された、江戸時代後期の小型木製五輪塔群「八万四千宝塔」の一部を展示公開いたします。
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