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わが国では、中世の頃より童子には聖俗を介する存在として聖なる力があると考えられるようになり、童子形の神仏や聖人の子供時代の姿に対する信仰が盛んになりました。高野山を開創された弘法大師空海は、誕生時や子供時代の様々なエピソードが絵巻などにまとめられ、伝えられるとともに幼少時の姿を描く稚児大師像も信仰を集めています。
また、本尊の脇侍として童子が配されることも多く、国宝八大童子立像は不動明王の従者である8人の童子を写実的に表現した、高野山を代表する、あるいは鎌倉時代を代表する彫刻群として広く世に知られます。
今回の企画展では「童子とほとけ」と題し、童子形のほとけ、従者としての童子、子供を守護するほとけなど、高野山に伝わる什宝の中から「童子」にスポットを当てて国宝2件、重要文化財11件を含む計25件27点を展示致します。なお、八大童子立像は恵光童子と指徳童子の2躯のみの展示となります。
時にいかめしく、時に愛らしい童子たちの姿を通じて、仏教美術および密教美術に親しんでいただければ幸いです。
*同時開催 平常展「密教の美術」トップページ > 展覧会について > 過去の記録 > 2008年の特別展・企画展の記録> 童子とほとけ
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