トップページ > 展覧会について > 過去の記録 > 2007年の特別展・企画展の記録> 染織の美
高野山の麓、天野(あまの)の地には高野山の鎮守として祭られている天野社(丹生都比売神社 にうつひめじんじゃ)があり、古くより高野山と密接な関係にありました。鎌倉時代には行勝上人が宋版一切経を奉納し、中世を通じて一切経を供養する法会(一切経会)が執り行われ、その法会には舞楽が奉ぜられていました。
今回の展示では、この天野一切経会に際し行われた舞楽に用いられた装束を中心に展示いたします。これらは、各時代の染織品の遺例が少ない中、舞楽装束の展開を知る上で重要な作例であることはもちろんのこと、日本染織史上数少ない基本資料としても大変貴重なものといえます。天野社の舞楽が地方芸能の域にとどまらず、当時の工芸芸術の粋を集めた質の高いものであったことがうかがい知れるのではないでしょうか。
当時最先端の美的感覚と技を駆使した荘厳華麗な天野社一切経会の様をお楽しみください。
トップページ > 展覧会について > 過去の記録 > 2007年の特別展・企画展の記録> 染織の美
このページは以上です。
Copyright 高野山霊宝館 All Rights Reserved