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高野山 霊宝館(れいほうかん)

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展覧会について

特別展・企画展

春期企画展「信仰世界の鳥獣たち −仏教美術にみる動物表現−」
期間:2006年4月23日(日)〜7月9日(日)

古来より動物は、日常生活における使役や愛玩の対象として人間と密接な関係を築いてきました。また信仰世界においては、ときに神と人間を仲介する聖獣としての役割を担い、神や仏の化身として深い信仰の対象となってきました。このような宗教世界に登場する動物たちは世界中の神話や民話、伝説のなかに見ることができます。日本においてはインドや中国から神聖な象徴性を備えた象や獅子だけでなく、龍や鳳凰など空想上の動物などを描いた絵画や工芸作品が数多くもたらされ、仏教美術を中心に忠実な模写と新たな創造が試みられてきました。それらに描かれる動物や動物をモチーフとしたデザインは非常に個性的で躍動感に溢れ、山水や人物といった美的価値に加わる第3の美として考えることができます。

今回の企画展では、螺鈿により文様化された千鳥が光線を浴びて七色に輝く「澤千鳥螺鈿蒔絵小唐櫃」(国宝)や、白サギや小鳥など金銀泥で描かれた見返絵の美しさに眼を奪われる「金銀字一切経」(国宝)、三頭蛇を持つ弁財天が放つ異様な気配が神聖性を呼び起こす「天川弁才天像」など、信仰世界を彩る数々の神獣・動物たちが表現された絵画・彫刻・工芸・書跡など38件を展示致します。

動物という身近な対象を切り口にご覧頂く仏教美術の世界に触れて頂くことによって、仏教美術をもっと身近に感じて頂き、また、世界遺産高野山の歴史と信仰を実感頂ければ幸いです。

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