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【こちらの平常展示は終了しました】
密教美術の代表の一つに両界曼荼羅があります。両界曼荼羅とは金剛界曼荼羅と胎蔵界曼荼羅のふたつをいい、両者はインドにおける成立時期も、主となる経典も異なります。これが、中国の密教において組みあわさり、弘法大師空海によって理論的に体系化されました。密教における曼荼羅は、経典に説く深淵な教えを人々に伝えるのは容易なことではないので、仏菩薩の姿をかりて密教の世界観や真理、教理を表現していると説かれています。今回の平常展では、両界曼荼羅図を中心として、そこに描かれる諸尊と個別に信仰されてきた仏菩薩などとの関係性の一端をご紹介しようとするものです。
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