名 称 | 高野版板木と摺本 |
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期 間 | 前期:平成16年4月29日〜7月13日 後期:平成16年9月17日〜12月23日 |
内 容 | 高野山において印刷文化の最初の史料として現れるのは、鎌倉時代中期の建長五年(1252)十月開版の「三教指帰上中下」であります。この三教指帰各巻の巻末に金剛峯寺快賢の開版した旨の刊記がありました。この開版以後高野山では印刷文化が急速に発展をみせて、やがて鎌倉幕府やその有力御家人であった安達泰盛の援助により、金剛三昧院においても印刷事業が始められる様になります。 このような山内での高野版の印刷事業は、明治時代まで続けられました。特に江戸時代に於いては日本の印刷文化の一大中心地的役割を果たすほど盛行を極めました。 今回の企画展に於いては平成5年度より5ヶ年の調査によって確認され、平成12年に重要文化財の指定を受けた高野版板木(金剛三昧院486枚・金剛峯寺勧学院5487枚・金剛峯寺奥の院5枚)の一部ではありますが前期・後期と二期に分けて展示をし、高野山の仏教文化の発展に大いに貢献し、日本印刷文化の宝庫ともいえる高野版板木の歴史資料としての証をご鑑賞いただければ幸いと思います。 |