重文|一棟|金剛峯寺|桃山時代|大正11月4年13日指定
奥之院経蔵は弘法大師御廟左(向って右)に建っています。経蔵の正面に掲げられれる扁額(へんがく)銘には、慶長4年(1599年)の記とともに
當輪蔵造営同
一切経奉納之
近江国坂田郡
石田治郎小輔
藤原朝臣三成
為慈母菩提也
とあり、この時に石田三成によって造営されたことがわかります。
また扁額の裏面には
本願木食興山上人深覚房応其
金剛峯寺奥院経蔵之銘
慶長四己亥年三月二十一日記之
との刻記があり、木食応其(おうご)上人が関わっていたことがわかります。
経蔵の内部には、本尊文殊菩薩騎獅像を正面に、八角形の回転式輪蔵となり、高麗版一切経6285帖(重文)が納めらました。
写真左:経蔵扁額銘表 写真右:経蔵扁額銘裏
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