特別展・企画展

第26回高野山大宝蔵展「密教曼荼羅・コスモスの世界」
期間：2005年7月16日〜9月11日

霊宝館では７月１６日〜９月１１日の日程で、「第二十六回大宝蔵展　密教曼荼羅・コスモスの世界」を開催いたします。真言密教がもつ難解なイメージは、その教義が重層的で複雑な結びつきにより構成されていることに起因しています。しかし、曼荼羅図を通して密教のシステムを知るとき、理路整然とした構成と、厳格な法則に従った形態に感銘を受け、密教的な宇宙観のひろがりにさらなる信仰の一助を得るのであります。

今回の大宝蔵展では平清盛公がご寄進された、重文両界曼荼羅（血曼荼羅）をはじめとする各種曼荼羅はもとより、孔雀明王像や快慶作四天王立像など、広く支持されている文化財ばかり、国宝２件、重要文化財３０件および県指定１件を含む計５０件を前後期に分けて展示します。

また、同時併催の常設展「密教の美術」では本年度、新たに重文に指定された「灌頂道具類」や「胎内仏毘沙門天立像」のほか、昭和５１年まで准胝堂で保管され、未公開であった「千手観音坐像」がこのほど修理を終えたことにより、はじめての一般公開を迎えることになりました。この尊像は、その由緒や伝来が謎に包まれたままであり、みるものに真言密教の神秘性と高野山の歴史を感じさせるに十分な逸品であります。

この機会に是非、ご来館頂き、世界遺産高野山の至宝を通して霊山の歴史と信仰を実感頂ければ幸いです。

合掌
高野山霊宝館館長　細川　康裕

前期後期に分けて展示替えを行います。

• 前期：７月１６日〜８月１５日
• 後期：８月１６日〜９月１１日

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同時期に平常展も開催中！さらに平成17年度新指定品　重要文化財　灌頂法具類（竜光院）、毘沙門天立像（胎内仏）を展示中です。

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