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工芸(仏教)
- 国宝 沢千鳥螺鈿蒔絵小唐櫃 1合
- 金剛峯寺 平安後期
平安時代後期の作で、蒔絵技法を駆使した唐櫃として名高い。全体を黒漆塗とし、各種の金粉を蒔き分け研ぎ出して、沢に遊ぶ千鳥の文様を表している。もともと経巻を納入していたものと思われる。
- 重文 紙胎花鳥蒔絵念珠箱
- (付属念珠) 1合 金剛峯寺
全体に和紙と麻布を交互に貼り重ねて形成し、その上に漆を塗る紙胎の十二弁花形印籠蓋造りの念珠箱である。表裏全面に黒漆塗りを施し、さらに金粉を蒔いた平塵地に牡丹枝文と蝶文を散らしている。内部には、弘法大師が唐に渡った際、順宗皇帝から賜ったと伝えられる二連の念珠が収められ、一連は白地に赤の波状線模様を施した蜻蛉玉、一連は薄茶の扁平な密柑形の古い技法で作られたガラス玉の念珠である。
- 重文 金銅仏具
- 金剛峯寺 平安時代
密教修法において密教法具(仏具)は欠くことができない。元来はインドの武器であり、後に密教の法具として受容され、行者の煩悩を砕破する象徴となる。これら密教法具の先端の鉾数によって独鈷杵・三鈷杵・五鈷杵と称される。また五鈷杵や独鈷杵の一端に鈴を付けたものを五鈷鈴、独鈷鈴などと呼ぶ。
ご注意
これらの宝物は、常時、展示されているわけではありません。
企画展・大宝蔵展に即して出品される場合があります。
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