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高野山 霊宝館(れいほうかん)

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収蔵品紹介

仏に関する基礎知識:弁才天(べんざいてん)

弁才天十五童子像弁才天は、古代インドから信仰されてきた仏教の守護神で、豊満な女神像として表現されてきました。インドでは、サラスヴァティという名で河の神とし、水の恵みを与える神、河の怒りをもって人間を誡(いまし)める神として人格化されて祀(まつ)られたり、音楽の神として信仰され、吉祥天とともに尊崇されました。

日本には古く奈良時代に伝えられましたが、衣食住や財宝など多くの幸せをもたらす幸福神として一般に信仰されるようになったのは、鎌倉時代以降のことです。インドでの河川神の性格が日本の水神信仰と結びつき、主に水辺に祀(まつ)られ篤く信仰されました。特に、江戸時代頃から、財宝の神様として七福神の一神にも加えられるようになりました。

弁才天の姿には、二臂(ひ)の姿と八臂の姿の二種類があります。二臂の姿の時は、琵琶を弾く姿が多く、八臂の姿は、河川神としての大いなる川の力と、美しい流れを表しています。


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